まとまらない髪

まとまらない髪

どうも私は手先が不器用で、小さな頃から母によく怒られていた。たとえば折り紙ひとつをとっても、説明書を見て折ることじたいはできる。しかし、角と角とをしっかりあわせて、きっちり畳むとか折るという行為ができない。私の作る鶴はいつだって、赤色の折り紙の裏の、白い部分が不格好にはみだして見えていた。

そんな私だから、自分の髪の毛をいじるのは最も苦手な部類になる。しかし夏が近付いてくるとしょうがない。なにしろ暑い。

肩より少し長い髪の毛をまとめるほかはない。

ところが、それがうまくいかない。

最近は動画でくわしく手許を見せてくれたりもするのだが、ネットをつなげてそこに鏡をおいてやってみても、ダメなのだ。

まず第一に、上手に髪の毛をブロッキングできない。ブロッキングして止めたつもりでいても、ズルッとピンが落ちて来て髪の毛がバサリと落ちてくる。

なんとかまとめたつもりになってゴムをとめようとすると、どうしたものか、後れ毛などとセクシーな量以上にバサ~と幽霊みたいに両側の髪の毛が落ちてきてまとまりがつかない。

それでギリギリとブラシを握りしめてやっとこさまとめあげてみると、今度はなんだか一昔前の教師みたいに無愛想な、「ニュアンス」のないまとめ髪になってしまう。

ちょうどいい具合に、ほんの少し、とても自然に、手ぐしで整えたみたいな雰囲気にしたいのに。ナチュラルなイメージなのに、鏡に写っているのは櫛のすじもついてるような、きっちりしすぎたまとめ髪だ。今だと、まとめた髪の毛から後頭部を少しふくらますようにするのが流行のようなんだが、ゴムでまとめてから櫛の反対の細いほうを使って少し髪の毛をつまみだすようにするとなっているのだが、これをやってみると、結局まとめ髪そのものがグズグズとくずれてしまう。

ちなみに。

時折みかける「まとめ髪用クリップ」なる、便利といわれるモノもひととおり持っている。DVDや説明書がついていて、それを見ているといとも簡単に、ほんの十数秒でかっこいいまとめ髪ができるのだが、しかし実際には私はうまくいった試しがない…。

たぶんコテで作ってるんだろうけど軽いウェーブがついた後れ毛がはらりと落ちていて、いかにもカジュアルにざっくりとまとめあげた後ろ髪に大袈裟ではない、洒落た髪留めをつけている。

涼しげに歩く、そういう女性を見るたびに、このナチュラルさをだすたびにどれほど人工的なテクニックを駆使しているのだろうかと思ってしまう。

いいなあ、手先の器用な人は。

ファスティング

さしすせそ

料理のさしすせそと言えば「砂糖」「塩」「酢」「醤油」「味噌」です。入れる順番はこの方がいいよ、と言うやつですね。昔の人はすごいなあと感心します。

みりんはいつ入れるのかな?と思っていましたが、最後に入れたほうがいいみたいですね。最初に入れると食材が固くなってしまうんだそうです。

私はこのさしすせそを、入れる順番だとは思っていませんでした。ただ単に、料理に使う調味料として覚えていました。

ですので、砂糖を最初に入れるということを知らなかったのです。むしろ、砂糖なんかは最後に入れたほうがいいんじゃないの?と訳のわからない持論を展開していました。

砂糖を最初に入れると甘くなりすぎるだろうな、という思いがあったみたいです。まったくよくわかりません。逆に味噌なんかは最初に入れていました。

もうまったくむちゃくちゃです。さしすせそが順番だとわかったとき、今までの私はなんだったんだと落胆したものです。

とにかく料理とは無縁の人生を歩いてきたので、結婚してから料理修行という形になってしまいました。とはいうものの、誰か先生がいるわけではありません。

お姑さんもとても優しい方で、遠方に住んでいることもあってまったくノータッチです。ということは、夫がジャッジ役なのですが、これがまた微妙です。

ストライクゾーンが広すぎるので、多少味がおかしくても「美味しい」といってごはんと一緒にかきこんでしまいます。

最近はようやく、夫の中には美味しいレベルがあって、それが顔に出ることが発見できました。本当に美味しいときとそうでない時では、顔が多少違うのです。

本人はそんなつもりは毛頭ないと言っていましたが、これは女性が見るからわかることなのかもしれません。微妙な時はまず目を合わせませんし(笑)

それぐらいわかりやすいほうが、ありがたいですね。口で言われるとさすがにへこみますし、優しさを感じます。

さしすせそはわかるようになりましたが、料理修行はまだまだ始まったばかり。今まで知らなかったことを、たくさん吸収しなくてはいけません。

今はまだレシピを見つつやっていますが、レシピを見なくても冷蔵庫の中身でぱぱっと出来るようになれたらなあと思っています。

まずは脱冷凍食品を目指したいと思います。